2018年度 公益社団法人 朝倉青年会議所
第49代理事長 永野 賢二
スローガン
和衷共同
~ すべては朝倉の未来のために ~
理事長所信
はじめに
朝倉JCは、高い志を持った先輩諸兄によって1969年7月に誕生して以降、明るい豊かな朝倉を築くという強い意思のもと、48年間もの長きに渡りその時代に応じた運動を発信してきました。これは創立以来、諸先輩方が取り組んでこられたJC運動がこの朝倉というまちに必要とされ続け、多くの方々のご理解とご支援をいただけた結果であると確信します。私たちは、これからも朝倉地域に必要不可欠な組織として、関係諸団体と連携しながら、JAYCEEとしての誇りを持ち、魅力あふれる明るい豊かな地域や次代を担う子どもたちが郷土愛を育める地域を目指して心をひとつに活動していきます。
復興のその先へ
昨年7月5日に発災した九州北部豪雨は、朝倉地域に甚大な被害をもたらしました。私たち朝倉JCは、関係団体と連携して迅速に救援物資や資機材を全国各地より受け入れ、ボランティアセンターの早期立ち上げに大きく貢献し、その後も各地で様々な災害支援を行いました。朝倉JCが立ち止まることなく災害支援活動を続けてきたことは、行政や市民との強い信頼関係を構築し、この団体に所属している誇りと責任を改めて感じるきっかけとなりました。朝倉の復興は本年度も続きますが、今回の災害は、行政や市民、私たち朝倉JCが描いていた朝倉の未来も大きく変えました。そのため、私たちは、災害復興後の朝倉の未来をしっかりと見据え、地域の再生・活性化へ向けた運動を展開していかなければなりません。その全てを一年で実現させることはできませんが、私たちは、朝倉の復興、その先にある明るい豊かな未来のために、心をひとつに率先した運動を今後も展開していきます。
志を同じくする仲間の拡大
JC運動を行っていく上で、会員こそが組織の基盤です。しかしながら、朝倉JCでは、近年、会員拡大の重要性を認識しながらも、会員減少に歯止めがかからない状況が続いており、このままいけば社会に必要な団体としての役割を果たすことができなくなります。会員の拡大はJCにおける極めて重要な継続事業であり、メンバー全員がこれを常に意識して行動に移さなければ、会員数は減少してしまいます。会員拡大は、組織の強化のためだけではなく、朝倉JCが地域により大きな運動を発信するためにも必要なのです。そのため、朝倉JCの会員数が減少することは、それだけ明るい豊かな朝倉の実現が遠のくことになります。多くの仲間が集まって共に切磋琢磨しながら濃密な時間を過ごした経験は自身の財産となり、新しい仲間が増えればその財産もさらに大きなものとなります。今一度、メンバー全員が会員拡大の現状と重要性を認識し、あらゆる拡大ツールを用いて心をひとつに組織的に会員拡大に取り組むことで、新たな出会いと仲間を増やしてきます。来年度、朝倉JCの創立50周年を盛大に迎えられるように15名の会員拡大を達成してまいります。
創立50周年に向けて
「明るい豊かな社会の実現」を目指して活動してきた朝倉JCは、来年度には創立50周年を迎えます。そして、私たちは、今日まで弛まなくJC運動を展開してこられた諸先輩方の想いを引き継ぎ、これからも社会から認められる組織として、より良き未来と市民から必要とされる運動の発信を目指し、新たな一歩を踏み出さなければなりません。そのために、私たちは、「誇りばもとうや 自然と歴史の里 あまぎ あさくら」の精神を受け継ぎ、これまでの朝倉JCの歩みを検証することで、今この地域に何が必要かを見つめ直し、これからの朝倉がどうあるべきかを考え、心をひとつに創立50周年に向けたビジョンを創造していきます。
総務広報
朝倉JCの行っている運動は、この地域の多くの市民に認知されているでしょうか。私たちがいくら素晴らしい運動や活動を行っても、地域の方々に認知してもらえなければ何の意味もありません。また、効果的な広報を行うことは、会員拡大にも貢献できます。そのため、私たちは積極的に効率的な広報を考え、心をひとつに一人でも多くの人に情報を発信できる広報活動を展開していきます。また、私たちが「明るい豊かな社会」の実現に向けた活動を力強く展開するためには、充実した会議と組織運営が不可欠です。総務は、組織の要として各委員会と連携しながら、朝倉JCの事業を構築していきます。
会員の資質向上に向けた例会
例会は、月に1度行われるメンバーが一堂に集まって情報を共有し、LOMのめざす方向性を確認できる重要な場です。そのため、メンバーの例会出席率は、そのLOMが持っている一体感や組織力の裏返しでもあります。また、JCが魅力あふれる運動を発信するためには、メンバーが知識や見識を深め、強いリーダーシップを発揮できる人財を育成することが必要です。例会は、メンバーが自己の資質を向上させ、知識や見識を深める場でもなければなりません。そのため、私たちは、メンバーの例会出席率に徹底的にこだわり、心をひとつに、メンバーが心から参加してよかったと思える魅力溢れる例会を構築していきます。
地域活性化・防災
朝倉JCは、1市1町1村の広域を活動エリアとし、それぞれの地域には豊かな自然環境、歴史ある伝統や文化が溢れています。公益法人として活動する私たちは、全てのエリアに目を向けて朝倉の魅力を再確認し、これを各地に発信する必要があります。また、地域の発展のためには、市民一人ひとりの故郷を想う意識を向上させ、地域の問題を市民が一丸となって解決していくことが必要です。そのため、今あさくらに何が必要かを市民と共有し、各地域の行政や諸団体と密接に連携しながら、まちづくり運動を進めていかなければなりません。さらに、今後も朝倉JCが地域に必要な存在であり続けるためには、何より常に挑戦し続けることが重要だと考えます。私たちは、まちづくりの先駆者として挑戦する気持ちを忘れず、心をひとつに地域の魅力を発信し、このまちの未来を見据えた地域の活性化に取り組んでいきます。
私たちの住まう朝倉は、自然豊かな山や河川に隣接している反面、水害や土砂崩れなどの自然災害と隣り合わせの環境にあり、今回の災害もその中で発生しました。昨年度、朝倉JCは、各地域の社会福祉協議会と防災協定を締結することで、今回の災害においても緊密な連携の中で大きな力を発揮しました。今後も行政や各種団体と緊密な連携を取り続けることで将来の自然災害を想定した防災対策を講じ、心をひとつに市民が安心して暮らせる社会を実現していきます。
青少年育成
現代社会では、少子高齢化・核家族化が進み、地域社会とのつながりが薄れ、地域や社会に対する無関心さや利己的な考えを持った子どもが増えています。それに対応して、SNSによるいじめ問題や青少年犯罪が社会問題となっており、子どもたちの心と体の健全な育成が困難な環境が広がっています。子どもたちは地域の宝であり、地域の将来を写す鏡でもあると考えます。子どもたちが自分の住まう地域を愛し、地域社会とのつながりを持って他者の心を慮り、夢や希望を持って心と体を健全に育成させることは、私たち責任世代の大人の責務です。この地域を愛し、多くの仲間や地域社会と触れ合い、夢や希望を持って切磋琢磨する子どもたちは必ずや地域の活力となり、明るい豊かな社会に繋がっていきます。次代を担う子どもたちが明るい豊かな未来を切り拓くために、郷土愛を育み、心や体を健全に育成できる年間を通じた長期的な青少年育成を行ってまいります。
終わりに
現在、朝倉JCは、50周年という大きな節目に向かう中で今回の災害を受け、大きな岐路に立たされています。今こそ、私たち朝倉JCは、地域のリーダーとして、このまちの未来のためにいま何ができるのか、何が市民から求められているのかを真剣に考え、メンバー一丸となって行動していきます。
たとえ私たちが取り組む運動が直接的な結果を出すことができないとしても、私たちは、青年の湧き上がるエネルギーを集約し、心をひとつにアクションを起こし続けるしかありません。その先に必ず結果はついてくるのですから。